寺島:いままで色々な勉強をされてきたということですが、最初はカイロプラクティックのお仕事からですか?
小柳:元々、気功をはじめとした目に見えない世界に興味があって、その練習というか訓練をしてきました。
その過程で、気の能力をどう使えばたくさんの人に喜んでもらえるのかと考えたときに、カイロプラクティックや整体とコラボして使うことで実現できるのではないかと考えました。
寺島:気の力を使って何かしたかったことがきっかけですね。
ではなぜカイロプラクティックだったのでしょうか。
小柳:たくさんの人に感謝してもらえる仕事で社会貢献することが自分のやりがいになると思い、どうしたらいいのかとずっと考えてきました。
気功だけだと怪しく思われてしまいます。
そこで世の中で受け入れられている鍼灸、柔道整復師や整体、アメリカの医学としてのカイロプラクティックを考えました。
わたしは当時働いていましたので、仕事を辞めて取り組まないといけない鍼灸などは現実的ではありませんでした。
働きながら整体やカイロプラクティックの技術を身につけて、それと同時に気の能力もさらに進化させていきました。
寺島:人を救いたいと思ったきっかけはなんだったのでしょう?
小柳:大学時代に教授に勧められ、薬を通して病気で悩んでいる人を助けられる道があることを知り、製薬会社に入りました。
しかし実際にその世界に入って病院周りを始めると、難病の方はもちろんですが、それ以外でも治せない病気が多いとリアルに感じました。
5年生存率というデータでは早期発見で9割が助かるというような、生存率のデータを使いながら先生方にガン製剤の説明をしたりしていました。
そのような仕事の中で、病気になる前の段階で助けられないのかという思いが強くなりました。
薬を通して貢献できると思っていましたが、実際は患者さんを直接診る訳ではないので、サラリーマンとして数字に追われて目標を達成しようとする毎日で、何のために仕事をしているのか、患者さんに喜ばれているのか実感がありませんでした。
命を救う助けになりたいという最初の志と遠ざかる気がして、その志をもっと近くするにはどうしたらいいかとこの仕事を模索していったということです。
寺島:ということはカイロプラクティックをということではなく、薬ではない方法で病気になる前に対処できないのかという研究、勉強から始まった訳ですね。
小柳:そうですね。
薬が万能ではないと実感しました。そして世の中には気功という不思議な力があり、それが本当に医療に貢献できるのか、人を救うことができるのか興味がわいたのです。
それでいろいろな本を読んだり勉強して、霊気という日本発祥のヒーリングテクニックと出会いました。